2012年02月27日 ENR34改 RB26 N1−Specエンジン換装シリーズ Vol.1
今回より始まりました「ENR34改 RB26 N1−Specエンジン換装シリーズ」のVol.1です♪
皆様どうぞお付き合いの程よろしくお願い申し上げます(*^_^*)
今回のベース車両はと〜っても珍しいんです!!
ベイサイドブルーのサンルーフ付きの4ドアセダン
そして、タイトル通り「GT−Four」つまり4WDです!!
この希少な車両をベースに作業をしていきます(^u^)
今回頂きました作業メニューは
・RB25DEからBNR34のRB26DETTに換装
・換装するエンジンのフルオーバーホール&N1−Spec組み
・ATから5MTに換装
・公認車検取得
この様な感じです。
早速ボンネットを外して作業開始といきましょう♪♪
元々搭載されていたRB25DE(NEO6)エンジンです!
このエンジンベースで6連スロットル化なんていうのもR32スカイラインのオーテックバージョンみたいで楽しそうですね〜
しかし、今回はBNR34 GT−Rのエンジンに換装しますので、降ろしてしまいます。
エンジンを降ろす前段階としてATを降ろします。
降ろしたAT。
良く考えると、このATも貴重ですよ!そのうちR34ユーザーの高齢化で5MTからATへの換装なんてあるかもしれませんね(*^_^*)
今回は5MTに換装します。
エキマニはフジツボ製が装着されていました。
外してユーザーさんにお返し♪
エンジンも降ろしました。
オイルクーラーに接続するステンレスメッシュのホースが見えます。
オイルクーラーのコアは使えそうなので、清掃や塗装をして再使用します。
エンジンが無くなったエンジンルーム。
後期なのでバルクヘッドにインシュレーターがありません。
フレームの形状なんかBNR34と同じ形してますね!!
後期型であっても新車から11年あまりが経過しております。
皆さん綺麗に乗られているので、古さは感じませんがやはり目に付きづらい部分を見ると経過年数を物語っていますね。
この画像は運転席側のストラットタワーより前の部分。
以前から比べると、格段に信頼性の向上したパワステラック廻り!!
R34では重度のオイル漏れが発生している車両は稀です(*^_^*)
フロントドライブシャフトのブーツが切れていたので、グリスが飛び散っています(汗
完全に真っ二つでした(+_+)
この機会に修理をします☆彡
今回Vol.1はエンジンを降ろしたところまでにしておきます。これ以上画像が増えて行くと開く時に重くなってしまうと思いますので・・・
次回はエンジンルームのお掃除からになると思います、引き続きVol.2もお付き合いの程よろしくお願い致します(●^o^●)
関連情報URL : http://www.strange-drive.jp/
Posted at 2012/02/27 14:31:45 |
2012年03月06日 ENR34改 RB26 N1−Specエンジン換装シリーズ Vol.2
今日はVol.1に続いてエンジンルーム内の加工からご紹介します!
ベース車両がENR34というノンターボ車両ですので、ターボに必要なインタークーラーは付いていません。
今回はBNR34 GT−Rの純正インタークーラーを装着する為、パイピングを通さなければなりません。 その為の穴を開けていきます。
これは助手席側。
この画像は運転席側。
6連スロットルのサージタンクからインタークーラーに繋がるパイプを通す為の穴を開けます。
開けっぱなしだと腐食しますので、防錆と塗装をします。
また、エンジンルームを洗う前に穴あけ加工をするのは、エンジンルームに鉄粉を残さない為です。
そしてエンジンルームを洗います!!
綺麗になったエンジンルーム☆彡
オーナーさんのご希望で、後期型のR34には装着されていないバルクヘッドの「インシュレーター」を装着しました(^O^)
この画像を撮影した時には既にATから5MTに変更する為に必要なクラッチマスターシリンダーやクラッチペダルを装着する為の穴は施工済です♪♪
今回ベースとするエンジンハーネス。
違う車種の配線同士を合体させていきます!
今回は敢えてBNR32のECUを使用しました。
この画像だけ見ると・・・タラーン(汗
慣らしが終わった後に、しばらくしてからブーストアップを兼ねて現車合わせのセッティングをする予定です。
今回搭載するRB26DETTエンジンです。
RB26DETTもRB25DETもなかなか程度の良いエンジンが見つかりにくくなってきましたので、当店では出物が有った時に確保をして在庫しています。
BNR34のSTDベースで当店オリジナルの「N1−Spec」仕様の製作を致します。
タービンはBNR34純正タービンを使用します。
3500rpm辺りからレスポンス良く立ち上がり、マイルドな特性で働いてくれるのでとっても乗りやすい仕様になります。
乗り易いとは言っても400馬力程度の出力になりますが・・・(●^o^●)
先日ドリコンで優勝した実験君ホワイトは、RB25DET(NEO6)をベースにN1−Spec化しました。
今回はRB26DETTをベースで同じ事をやります(@_@;)
楽しみですね〜\(◎o◎)/!
Vol.3はRB26DETT N1−Specエンジン製作編にしますからね♪
引き続きお付き合いの程よろしくお願い申し上げますm(__)m
関連情報URL : http://www.strange-drive.jp/ Posted at 2012/03/06 23:21:34 |
2012年03月14日 ENR34改 RB26 N1−Specエンジン換装シリーズ Vol.3 Vol.3はN1−Specエンジン編になります(@_@;)
今回はRB26DETTのSTDをベースにストレンジオリジナルN1−Spec仕様にしていきます♪
お陰さまでN1−Specに多くの高い評価とご依頼を頂いております。
有難う御座いますm(__)m
製作するペースよりもバックオーダーを頂くペースの方が早い・・・製作するペースが遅いのか??(笑
1台1台気合いと愛情を込めて頑張って製作してまいります!!
まずはヘッドカバーを外します!!
とってもキレイな状態☆彡
スラッジがメチャ少ない!
大事に乗られてたんだね♪♪
エキゾーストのポートは真っ黒。
この穴の中は??
おっと!
まぁだいたいこんな感じですね。
積もっているぞ・・・
良いオイルを使ってましたね、そして、と〜ってもエンジンを労わって大事にされてきた感じです。
でも、たまには負荷を掛けて回してあげるのもメンテナンスのひとつかもしれませんね(*^。^*)
ここまでカーボンが堆積していると、いきなり全開!!するよりも少しずつ取り除くイメージで乗ってあげたいですね♪
降ろしたシリンダーヘッドからバルブスプリングを外して行きます。
シリンダーブロックをひっくり返して
コンロッドボルトを緩めてピストンを引っこ抜きます!!
コンロッドメタル。
ず〜っと慣らしの様に乗られてきたのだろうか?
使えそうですが、コンロッドメタルは今日でお役御免となります!!
まるで炭で作ったピストンの様・・・
ピストンが外された後のシリンダー。
今度はクランクシャフトを外します。
う〜ん、やっぱりクランクメタルもキレイな状態\(◎o◎)/!
クランクシャフトもやはり良い状態でした♪
それなりに曲がりがあるのが普通なので、曲がり修正・バランス取りを行います(^u^)
Vol.3はバラシ編って感じになりましたね〜。
画像の枚数が多いので、エンジン編は引き続きVol.4でご紹介いたします。
Vol.4は組み付け編って感じを予定しています!
引き続きVol.4も宜しくお願い申し上げます\(◎o◎)/!
関連情報URL : http://feed.carview.co.jp/tb.aspx?t=blog&i=25684127&h=aed60 Posted at 2012/03/14 09:01:58 |
2012年03月20日 ENR34改 RB26 N1−Specエンジン換装シリーズ Vol.4 今回も、前回に引き続きN1−Specエンジン編になります。
バラバラにしたエンジンを組み付けていきます♪♪
RB26のエンジンブロックですので、RB25とは色々な部分の形状が違っています。
加工が施されていたり、材質が違ったり・・・
新品クランクメタルです。
後ろ姿から感じるものが有りますね〜
オーラっていうのかな??
このメタル1枚を肴にビール1本飲めるかも??
あっ、ちなみにメタルは日産純正部品です。
シリンダーブロックに組み付けられたメタル。
ラダービーム側にもメタルが組み付けられました。
クランクピンは磨いてあります。
自分磨きが大切なのは、人間だけでは無かったのですね(笑
しかも、見える部分だけ磨いてもダメなんですね!?
見える部分でも、見えない部分でも、必要があればキレイに磨きましょう〜(謎
それらが結果を大きく左右するのも人間と一緒(^u^)
ここらへんは、何ともお伝えしにくい部分でありますが、大変重要な部分です。
ピストンとコンロッドの組み付け前の状態です。
シリンダーブロックに入れやすくなるように、道具を使ってピストンリングを圧縮します。
クランクシャフトに傷を付けない様に、注意しながらピストンを入れて行きます。
コンロッドボルトを締め付けます。
6気筒分締め付けても出来る限り回転が重くならない様に組み付けます。
コンロッドメタル廻りのコンディションの維持管理は大変重要で難しいですので、使用オイル・油温・油圧・環境などを含めたベストなご提案が出来る様に研究を重ねております。
これで腰下の組み付けは完了しました!!
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2012年03月23日 ENR34改 RB26 N1−Specエンジン換装シリーズ Vol.5 今回はRB26DETT N1−Specエンジンを搭載後の様子をご案内します。
組み上がったN1−SpecエンジンをENR34に搭載しました!!
エンジンマウントはNISMO製に交換(^u^)
お次はミッション。
BNR32の5速ミッションです。
ミッションを搭載しました♪
ミッションメンバーをボディーと固定するボルトの部分にシルバーの部品が見えるかと思います。 これはミッションメンバーとボディーをリジットマウント化する為の部品です。
ENR34で350馬力以上出すと、4速高回転から5速にシフトチェンジ出来なくなりますので、この部品が必要になります。
ゴムマウントの強化だけでは無理な様です(汗
インタークーラーの取り付け。
BNR34純正品を使用しました。
部分的にこんなステーを作製したりしながら装着していきます。
スロットル側のパイピングは純正品を使用します。
タービン側も純正品を使用しました。
元々装着されていたオイルクーラーは位置を変更して取り付けしました。
コアは赤に塗装♪♪
ラジエターは結構なダメージを受けていましたので、
当店在庫品の純正品に交換しました。
フロントパイプと触媒を装着して
柿本Rマフラーを装着しました。
途中加工が必要な部分がありますので、溶接で加工しました!(^^)!
ブーツを交換したドライブシャフト装着の時に逝ってしまったスタビリンク・・・
最近定番のトラブル!?です(+_+)
ドライブシャフトも装着。
スタビライザーリンクは新品に交換しました。
ECUはBNR32用を使用しました。
3,000kmの慣らしが終わったら・・・そこからがお楽しみタイム(●^o^●)
スワップ前の状態と比較すると、2倍くらいの力で走っていく事になるでしょう♪
配線作業も終わり、いよいよ完成だね〜という空気が流れ始めた時・・・
BNR34純正エアクリーナーボックスにダクトを装着したところ・・・
ボンネットが閉まらん(汗
そういえば、今までスワップしてきた車両って、BNR34ボンネット&純正エアクリーナーボックス、ER34ボンネット&HKSパワーフロー、BNR34ボンネット&HKSパワーフローの組み合わせでしたね(汗
何か対策をしないと、こんな感じでの完成になってしまう・・・
そんなの無理・・・
こんな時の為のモリゾー・・・何とかしてくれ・・・
油粘土を盛る→ボンネットを閉じる→干渉する箇所を削る→油粘土を盛る→ボンネットを閉じる→干渉する箇所を削る・・・・・・・・・・・・・・・・・
というサイクルを繰り返した結果・・・
この様な形状だった純正ダクトが・・・
こんな状態に・・・
この様な状態になるまで削ると、ボンネットは閉じる訳です。
これでヨシ!としますか??
答えは簡単!!無理ですね(笑
って事で、「モリゾー、何とかせい!!」
THE・丸投げ(笑
1年生モリゾー頑張りました!
アルミ板をカットして、エアクリーナーダクトに合わせて丸くキレイに曲げました。
ダクトをカットした切断面が白くささくれているので処理してます。
アルミ板で作製した部分も艶消し黒に塗装して清掃。
無事に取り付け出来ました。
うん、これなら良いかな?
あと、もう一箇所苦労した点がウォッシャータンク。
今回はバッテリーをエンジンルームに置く設定でしたので、なかなかスペースが取れません。
バッテリーとフォグランプのリレーの間に置けるウォッシャータンクが見つかりましたので、流用しました(●^o^●)
ご入庫された時とエクステリアの変化はマフラー位ですが、ボンネットを開けるとそこにはRB26DETT N1−Specが収まっています。
コンセプト的にアラフォーの自分にはドンピシャです!!
ベイサイドブルーの4ドア、サンルーフ付きで外装シンプル。
滑らかで軽く回るフィーリングのN1−Specエンジン。
アイドリングのマフラーが奏でる音質も、ちょっとオーラ醸し出してしまってます(@_@;)
軽くって小刻みって感じですね♪
慣らし完了が待ち遠しいですね(●^o^●)
この度はご利用有難う御座いました
Posted at 2012/03/23 14:11:58 |